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台風21号の当院の被害と対応、支援透析についての報告

 平成30年9月4日(火)台風21号が近畿地方に上陸し強風による建物被害や停電が発生しました。
当院は9月4日13時10分から9月6日20時40分まで停電となりました。また、フェンス、テレビアンテナが破損しました。
 9月5・6日は当院で透析できず27名が9月6日にもはらクリニックで支援透析をうけました。
 9月7日から透析再開しました。透析間隔は全員が2日間で、その後の患者様の病状悪化はありませんでした。

台風21号について

 平成30年9月4日非常に強い台風が勢力を保ったまま4日12時頃徳島県南部に上陸、そして同日14時頃に兵庫県神戸市付近に再上陸しました。事前に気象庁から強い勢力のまま関西圏を通過するため、十分警戒し不要不急の外出は避けるようにとのことでした。

 

AM7:28  晴れ

PM15:32 朝から一転して嵐

9月4日 台風当日の対応

通常より早めて朝6時から透析を行い、11時にはすべての透析を終了して天候悪化の前に患者様は帰宅しました。台風当日に透析治療に与える影響ありませんでした。

台風被害

 しかし、13時10分ごろ停電が発生し一部断水となり、停電は55時間持続しました。また、駐車場のフェンスが吹き飛ばされました。

9月5日 停電のため透析中止。

 停電持続していたため透析中止しました。南泉州透析施設連絡会に状況報告し、翌日停電の場合の支援透析をもはらクリニックに依頼し快諾していただきました。

9月6日 もはらクリニックにて支援透析。

 停電が持続していたため当院の透析が出来ず支援透析を依頼しました。もはらクリニックの通常業務に支障がないよう午後15時から当院の患者様27名の透析をすることとなりました。患者様へ連絡しましたが、停電のため病院の固定電話が使えずまた固定電話の通じない地域があり、携帯電話やラインなど利用したり直接訪問して伝えました。
 患者様は12時ごろから送迎車や自家用車で当院に集合してもはらクリニックに移動、15時から透析を開始し、20時に全ての透析を終了しました。
 もはらクリニックのスタッフ2名、およびりんくう総合医療センターの奥田氏に協力をしていただきました。感謝申し上げます。

停電解除

 支援透析終了して当院に戻った20時40分に電気が復旧しました。残っていたスタッフが患者様に連絡しましたが全員に連絡がつくまで2時間ほど要しました。
業者と機械の確認、調整を翌1時に終了しました。

その後

 9月7日より通常透析に戻りました。
 今回の支援透析ではダイアライザーなど当院の物品・薬剤を使用したので、保険請求についてどうすればよいか各所に問い合わせましたが前例がなく、当院ももはらクリニックも保険請求しませんでした。今後、公的な災害時の支援透析の指針を作成していただきたけるようお願いします。

総括

 支援透析を提供してくださったもはらクリニック、お手伝いをしてくださったスタッフ、ご協力いただいた患者様に感謝申し上げます。とくに、患者様の皆様が整然と指示を待って支援透析を受けられたことは驚嘆すべきことです。また、自身も被災しながらも患者さまへの連絡、送迎、慣れない他院にて業務を遂行した当院の事務、看護師、助手、運転士のスタッフも讃えたいと思います。
 災害時の支援透析では生命維持のための最低限の透析となることもあります。しかし今回は個々の患者様の病態が悪化しないよう、ほぼ当院でいつもしている通りの条件、器機、薬剤を使用して施行しました。支援透析中や後に問題は生じませんでしたが、停電で連絡手段が制限される中で患者様やスタッフ間の連絡がスムーズでないところがあり、説明が遅くなったり待ち時間が発生するなどし、また、被災されている患者様の心情に十分に寄り添うことができなかったと反省しています。今回の体験を今後の災害対策に生かしてゆきたいと思います。